BODY JOURNEYを読んでから出会いたかった整体師の原さんに私の身体を見ていただきたくて、高知県に向かった。
夜行バスで行く予定だったけど、息子が自動車で連れて行ってくれると言い、娘が一緒に行くと言うので、旅行もかねて向かうことになった。
久しぶりの瀬戸大橋、昼食にうどんを食べ、金毘羅山へ。夜、高知県へ入った。
2日目の朝、施術所に向かった。
私は、自力整体をしていますが、整体師の施術を受けるのは、初めての経験だ。
体に触れただけで、日常生活の偏りなどがわかってしまう、すごい人らしく少しドキドキしながら仰向けになった。
原さんの手が、足に触れしばらくすると、
「まずね、頭が騒がしいですね」原さんの声が聞こえた。
そう、頭の中を静かにさせることは、とても困難なことを知っている。
過去や未来のこと、終わった事や、まだ起こってもいないことについつい頭をめぐらせてしまうことが多いものだ。ただ今ここに意識を向ける事。過去に起こった事や未来に起るかもしれない事を、今思いめぐらせても、ほとんど意味がない。私がいつも言っている。
以前に比べると随分そういうことがなくなり、自力整体や瞑想をするときは本当に頭のゴチャゴチャがなく心地よい。
でも、今回は思い当たることがいろいろあった。
忙しいという言葉はあまり使いたくないが、確かに所用が重なり自分に向き合うことができていなかった。何かと考えていた。毎日のようにしている自力整体も瞑想の時間もなかった。
それだけではないが、すべては身体にあらわれている。
私が何も言わなくても、私が気になっているところがわかるようで、いろいろとアドバイスを頂きながら、だいたい2時間程度丁寧に丁寧に施術していただいた。
心にも体にも多くの気づきがあった。
自分に向き合うということの難しさ深さを感じた。
以前に自分に向き合う事は、簡単なことではないと、自分に向き合う事は知らず知らずのうちに目を背けている自分に向き合う事なんだと、お世話になっていた少し人生の先輩でもあるナビゲーターさんに教えて頂いたことがある。
ふと、そんな言葉を思い出した。
自分で自分の身体をみて、知っておく。感覚を研ぎ澄ませておく。自分の不調を自分の手で治していく。
これは、自然界で生きる私たちには、本当に本当に大切で、自分の身体だからこそわかる事がある。
けれども、時には誰かに診ていただく事で気付くことがある。
時には、こんな時間も必要だと思う。
施術所を出て子供たちと合流。牧野植物園、鍾乳洞、桂浜をまわり美味しい高知の料理を口にして帰路についた。
自力整体のナビゲーターをしていると、生徒たちからは私の身体はとても整っているように見えるそうですが、私の身体が大変だから、とても大変だったから、大変さを知っているからナビゲーターになったのであって、私の前にいる人に少しでも扱いやすい、生きやすい身体を伝えたくて、自力整体のナビゲーターとして、活動しているんですよね。
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