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  • 渋谷 清 アーティストトーク

    渋谷 清 アーティストトーク

    渋谷 清の「ひかりのかけら」、オープニング当日。

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    初日は19:00オープンとあって、この日は昼間から搬入。

    夕方には、まさに たくさんの ひかりで埋め尽くされた空間となりました。

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    中央が、作家の渋谷清さん。

    この日は 熊本地震の状況を鑑みて、ささやかな乾杯で とり行いました。

    渋谷さんとPuntoはずいぶん古い出会いとなりますが、

    今回 初めてとなる念願の個展を開催することができました。

    そして渋谷さんから直接お話が聞ける今日の機会は、

    個人的にも非常に興味深いひとときでした。

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    作家のトークを聞きながら、様々な楽しみ方で作品に見入ったオープニング。

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    作品の前に立つのは、渋谷さんとアンドレイ ヴェルホフツェフさん。

    アンドレイは、来月 個展を行う。

    「作品の前に立ちたい」、そう思わせる表現。

    そして立った自らをも美しく見せてくれる作品の確かさ。

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    渋谷 清の美しい世界を、是非ご覧いただきたいと思います。

     

  • ひかりのかけら

    ひかりのかけら

    すっかり春めいてきました。

    別れや新たな出会いの季節、4月は念願の渋谷 清の展覧会を行います。

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    アート・プログラムでは過去に何度か出展していただいた渋谷さん。

    「アート・プログラムin鶴林寺vol.2~施美時間~」での旧宝物館の連作。

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    神積寺「60年に一度の秘仏×現代アート」では、

    縁側に置かれた青い作品がお庭とコラボして印象的でした。

    大学教授でもある渋谷さんは東京都出身。

    文部省在外研究員としてイタリアに派遣されたことに始まります。

    現在では、しぶや美術館をはじめ全国で個展を開催する他、

    東京学芸大学・佐久市立近代美術館などに多数パブリックコレクションとして収蔵されています。

    今回Galeria Puntoでは初めての個展となります。

    初日4月16日(土)は19:00からのオープン!

    19:00からのオープニングパーティでは作家 渋谷清によるアーティストトークを開催 ワイングラス

    作家のお話が聞ける貴重な機会となります。

    是非お気軽にお越しください。

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    Puntoの周辺では桜が満開です。

  • HANS BELLMER

    HANS BELLMER

    本日 最終日を迎えた「版画展」。

    特別展示としてハンス・ベルメールの作品を展示しました。

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    好き嫌いがはっきりと二分するベルメールですが、

    それは この狂気とも言える人体表現にあるのではないでしょうか。

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    過去にPuntoでは何度か人形展を企画したことがあるが、

    ”生き人形”と言われるそれらの作品は、誰もいない画廊内でも気配が感じられるくらいに

    一種独特の類のないエネルギーを放っている。

    それもこれも、球体関節という表現があってこその人形を超えた人形故なのである。

    ベルメールが、球体関節人形界に与えた影響は計り知れない。

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     黒いダイアモンドのごとく・・・澁澤龍彦

    ハンス・ベルメールの少女嗜好は、西欧のはるかなロマン主義の歴史の一側面を想い起させる。

    私は、舞台で踊る「ホフマン物語」のなかの人工の娘オリンピアや、ベルリンのカイザー・フリードリヒ美術館にあるという、

    デューラー派の画家の手になる木製の人形が、若いベルメールをして人形制作に赴かしめる動機になったという事実に、

    目を止めないわけには行かない。

    呪われたナルシシストの光学においては、少女は妖精であり、妖精は天使であり、人形は少女なのであって、人間そのものの

    姿はついに見えないのである。神と人間との中間にあるもの、--それは天使かもしれないし、怪物かもしれないし、悪魔

    かもしれないし、やさしい女の顔をした「死」かもしれない。しかし呪われた芸術家の目を惹きつけるのは、つねにつねに、

    この領域より以外にはないのである。

    現代では稀な「呪われた芸術家」であるベルメールは、その危険にして甘美な夢想の中から胚胎した人間哲学の展開によって、

    一切の造形表現への端緒をつかんだ人物である。ジュスティーヌが一個の道徳的な人形であったように、ベルメールの人形は

    一個の解剖学的なジュスティーヌにほかならなかった。

    それにしても、サラーヌ・アレクサンドリアンがいみじくも述べたように、「黒いダイアモンドのごとく不安で驚異にみちた」

    ベルメールの作品は、私には、「燃える理性と冷たい狂気と」を打って一丸とした、現代のエロティシズムの最高の達成の

    ように思われてならないのである。

  • 本

    現在開催中の「版画展」。

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    こちらは小林裕児さんの資料。

    展覧会において作品はもちろんですが、その作品を生んだ作家や制作過程を知ることは楽しい。

    ひとつは作家のアトリエや居空間、言葉以上に興味深いかもしれない。

    直接拝見できなくても写真などで雰囲気を知ることはできる。

    写真は、よくよく観察すると更に面白い。

    例えば、収集されたであろうキッチュな雑貨が写っていたりする。

    そう!作家はかなり収集家であると考える。

    これまでお会いしてきた著名な作家は、

    様々なアーティストの作品をコレクションされている事が実に多い。

    刺激を受け、自身を高めるアートへの探究は惜しみないのだ。

    Puntoでは、それら資料や画集など自由に閲覧できる本を設置しています。

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    プントドアの横に置いた本棚に所狭しと並べており、

    ポートフォリオから絵本まで様々な資料をご覧いただくことができます。

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    好きな席を見つけて、好きな本を片手にまったり過ごす版画展も また良しなのです。

  • 小林一夫 ・ 佐々木麻こ

    小林一夫 ・ 佐々木麻こ

    「版画展」今日の紹介は、小林一夫。

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    「卓上」

    大きな抽象作品は、線とぼかしの構成が面白いです。

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    「子供A」

    こちらは、会場内でも良く目立つ作品。

    毎日広告賞受賞作家でもある小林さん。

    次に、佐々木麻こさん。

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    「ひつじ」

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    「とりかご」

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    スペインでデッサンを、フランスでリトグラフを学んだ その色彩や作風は

    世界各地を旅した版画家 佐々木麻この生き方が反映されいるように思う。

    佐々木さんのご案内に(物故作家)との表記漏れがございました。訂正・追加いたします。

    作風はずいぶん異なる小林さんと佐々木さんですが、

    お二人に共通するのは、作品としての飾りやすさではないかと思う。

    場所を選ばず、空間をモダンに変えてくれる2人の版画。

    版画表現を知り尽くした2人の作家のなせる技かもしれない。

  • 津高和一

    津高和一

    本日は、津高和一さんをご紹介。

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    大阪芸術大学名誉教授の画家 津高和一は、当初 詩作の世界から画業に入る。

    叙情性に溢れた線描が高く評価され、サンパウロ・ビエンナーレやグッゲンハイム賞美術展に

    参加するなど、日本の現代美術における抽象絵画のパイオニアとして活躍した。

    津高さんの作品を見ると、やっぱり抽象って良いなぁと思う。

    例えば、誰しも見たことがあるコレ。

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    ジュンク堂のブックカバーも津高さんの原画である。

    ジュンク堂ブックカバー(今)

    今は、こうだったか。

    ―――

    1995年、個展開催の準備中に被災。

    1月17日、あの阪神淡路大震災の犠牲となりこの世を去る。

    後に、倒壊した家の下敷きになったと聞いた。

    当時デッサンに明け暮れていた私が知ったのは、随分経ってからのことだった。

    くしくも、今日3月11日は 東日本大震災5年目を迎える。

    津高さんの自由な創造精神は現代も光を放っているのだ。

    この機会に、津高和一が生涯を通して追求し続けた抽象画の断片をご覧いただければと思う。

     

  • 小林裕児

    小林裕児

    久々の「版画展」が始まりました。

    と同時に、再び寒の戻り。

    今展では4名の作家の版画を展示しています。

    中でも一番多く展示しているのが、小林裕児。

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    小林裕児さんは、Puntoでも何度か個展していただいた作家。

    新人画家の登竜門とされる安井賞を1995年に受賞。

    油彩やテンペラを用い、その人物描写が印象に残るタブローや立体作品。

    一度見ると小林裕児さんの人物像は忘れ得ない。

    近年、小林さんは次のようにも語っている。

    「私が造りだしたものをあらためてふり返ってみますとほとんど全ての作品が

    人に対する興味と感心から発想され、表題的な構想の下に制作されています。

    常に人間の「生」に対する葛藤のドラマを描いてきました。」

    以前Puntoでは、こんな感じで展示していました。

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    この時の大作は「マッチ売りの少女」

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    等身大ほどの少女が描かれています。

    こちらの店舗はこんな感じ。

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    懐かしい。。

    現在のGaleria Puntoは、まだ改装途中。

    目指すところもまだまだではありますが、

    一番最初の点 ― 出発は本当にアングラな小さい洞穴のような空間でした ―

    私は、未だに ここが一番Puntoらしい気がしてなりません。

    ギャラリーのお手本にはなれなくても、

    原点の精神を受け継いだPuntoであり続けたいと

    小林裕児さんの版画を見つつ思いをはせたのでした。

    作家自身が版画について語られている言葉を思い出します。

    「版画制作は様々なプロセスに分解されているせいか、絶対に眠くならない」(笑)

    という意味合いの文言があったような記憶。

    今展では、版画独自の表現を味わっていただけたらと思います。

  • 版画展

    版画展

    Galeria Puntoでは、3月7日より「版画展」を開催いたします。

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    安井賞画家である小林裕児をはじめ、

    小林一夫佐々木麻こ津高和一の4名の版画を展示いたします。

    3月7日(月)~3月30日(水)

    (会期途中、展示替えを予定しています)

    特別展示:Hans Bellmer(ハンス ベルメール)

    今展では、4名の作家に加えハンス・ベルメール(1902-1975)の作品を展示販売いたします。

    ベルメールはドイツ出身の画家、版画家、写真家、人形作家。

    1930年に制作した等身大の少女人形作品を制作・発表したことで知られている。

    ナチスへの反発をきっかけに1933年から制作を始める。

    グロテスクでエロチシズムな球体関節人形を制作し、それらを舞台仕立てにして撮影した写真が、

    パリのシュルレアリスム・グループから注目を集めるようになる。

    厳しい時代を生きながらも「完璧じゃなくてもいいんだ、不完全でも美しいんだ」という力強い

    美学を実践し続けた芸術家でもある。

    日本においては、澁澤龍彦が終生その人形愛について思いをめぐらせたシュルレアリスト、

    ハンス・ベルメール。

    現代美術史に呪術的球体関節人形誕生を刻印し、日本の創作人形世界に多大な影響を与えた

    ベルメールの版画をご覧いただけます。

  • 白

    寒くなったり暑くなったりの日々。

    インフルでダウンしたという作家からの連絡をチョイチョイいただく この頃。

    R-1を飲みながら耐えています。

    さて、改装の2月。

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    ここ数日は白で修正を繰り返す。

    赤に続き、白色も切らしアクリル絵の具を使用。

    仕事の合間をぬって長期戦です。

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    その間、他の企画展に足を運ぶこともできました。

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    そしてまた黙々と地味な作業が続きます。

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    これは、小林裕児さんの版画。

    Puntoでは何度か展覧会を企画させて頂いている作家さんですが、

    3月の展覧会は小林裕児さんを含めた数名の作家による版画展を行います。

    久々の版画展。

    お部屋のインテリアとしても飾りやすい版画。

    ぜひお越しください。

  • 赤

    昨年の秋 移転オープンしたPuntoですが、実は改装が間に合わないままオープンを迎えました。

    そこで、今月から改装第2弾を決行!

    まずは、外せない塗装からスタート。

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    貼り直したばかりの真っ白な壁。

    「とりあえず、このままで良いのでは」という多くのささやきを横目に

    ええーーい!!いてまわんか~いっ。

    妥協は許されんのです。

    迷いなく赤にしました。

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    かれこれ数年塗装し続けてきたせいでしょうか。

    職人並み?にチョイチョイと養生も進み・・

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    鼻歌まじりに下塗りから開始。

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    んん!?

    そう言えば、去年トイレの下地を赤に塗ったっけ。。

    何と塗料が足りず、大誤算。

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    それでも諦めきれず、無い塗料でここまでもっていきました。

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    しかも、壁はもう一面。

    ”職人”と調子をこいたばっかりに、しくじり。

    教訓、無い塗料で強引に塗ると四十肩になります。

    職人は数年にしてならず。

  • 少年時代

    少年時代

    石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」が終了しました。

    閉廊後もお客様が来てくださり、最後はゆったり作品を鑑賞する時間がもてました。

    石川

    画面構築の表現形態を多様化させる一片として、

    作家の「音楽で言えばハウスミュージックのように切り貼りして」

    という言葉が印象に残っている。

    更に突き詰めた先に、新たな展開を予感させる展となった。

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    「点から線へ」は、次へ続く。

  • 画家の脳内

    画家の脳内

    ここ数日の寒波で、Puntoも遂に水道管の凍結・破裂にみまわれてしまいました。

    画廊の業務は、けっこう力仕事。

    何とか力づくで水を止め、おりゃっ。

    無事、復旧。

    「・・・times,rhythms and dimensions.」は、久々のPuntoでのロングラン。

    取材に修理に・・いろんな事が起こります。

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    作品を前にする時、分かるのではなく感じるもの。

    もっと言えば、好きか嫌いかに尽きる と思う。

    この日は、記者さんと作品を前に ああでもないこうでもない・・と作品読解。

    そこで、珍しく作家さんに作品のプロセスをお聞かせいただいた。

    想像以上の画家の脳内構造に感服。

    それは 作品が解けたという事でなく、

    作家の思考を深く掘り下げる興味深い手がかりとなる。

    付け加えれば、石川さんの場合 私たちが簡単に”なるほど”と合点に到達できるような

    ものでない たくさんの学びのベクトルが存在しているように思う。

    説明を聞くと、より作品が複雑化されて見えたりもする。

    頭では、絵は解けないのだ。

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    「あまり見ない絵ですね」

    ある方は、そんな風にも。

    世の中には似た絵がたくさんある、どこかで見たことのあるような絵。

    人は誰かに影響される、似ることは決して悪い事ではない。

    そうは言っても、あまり見たことがない絵を描くのは そうそう簡単な事ではないだろう。

    この日一番の褒め言葉。

    展覧会も残すことろ あと3日。

    石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」は、1月29日(金)まで。

    お見逃しなく。

  • Untitled

    Untitled

    暖冬の今季ですが、さすがに冷えてきたこの頃。

    寒いです!

    早朝にはヒラヒラと雪も舞うほど。

    そんな中、Puntoでは石川和男の展覧会を開催中。

    描き上げたばかりの作品も見どころです。

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    小さい作品のレイアウトは、往々にして難しいと感じることがある。

    そんな小品の最新作を展示しています。

    それだけに 今展のテーマの要素がギュッと詰まった構成となっています。

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    画面全体は複雑に立体感が持たされており、

    絵具だけでは表現できない質感や光沢が、独自の世界観の表現を担っている。

    そこが、魅力のひとつでもある。

    画家は以下のように語っている。

    「私は作品を描くにあたって、時間性、次元性という概念を画面に取り入れることを強く意識している。

    現代絵画の起点のルネサンス時代からの技術である消失点や遠近法、時間芸術の一つである

    音楽・リズム、さらに時間軸というベクトルのなかでの多次元的な空間のあり方を、

    自分のこれまで培ってきた表現と組み合わせてどう平面の中に治めるかという試みでもある。」

    石川さんの作品は実に表現がしっかりとしている。

    毎日 作品を眺めていると、日に日に それが目に見えて分かってくる。

    これまでの美術を取り巻くものへの探究、

    その取り組みに裏打ちされた確固たる表現を感じてやまない。

    そうして初めて作品に遊びが出てくるのかもしれない。

  • ウォーホルとボウイ

    ウォーホルとボウイ

    2016年、年明け最初の企画。

    Galeria Puntoでは、石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」が始まりました。

    昨年から作品の入れ替えを行い、更に描き下ろしの新作を加えた展示となっています。

    奇しくも、初日の1月11日はデヴィットボウイが死去。

    デヴィットボウイと言えば様々な作品があるが、

    20年程前に公開された映画「バスキア」のアンディ ウォーホル役が意外で印象深い。

    映画館の帰り道に本屋で買った小さなバスキアの画集は、今でも大事に持っている。

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    大好きな前衛画家の一人であるバスキアの生涯を描いた「BASQUIAT」。

    バスキアの酷似ぶりに加え、ウォーホルになりきっている様が面白さを引き立てていた。

    デヴィットボウイは、自身でも絵を描き また絵のコレクションもしていたらしく、

    バスキアの作品も何点かお持ちだそうだ。

    バスキアは27歳の若さで亡くなるが、現在のグラフティの先駆けとも言える。

    アートは時代を駆け抜け、歴史を作る。

    現在には、まだまだ埋もれた未来があるに違いない。

    Puntoは、今を生きる現代作家を尊敬し応援していきたい。

    そんな思いで、石川和男の「・・・times,rhythms and dimensuins.」はスタートしました。

  • 虹の家

    虹の家

    Puntoで最初にAy-Oを展示したのは2002年だったように思います。

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    2016年の年明け、とある お宅へお伺いしました。

    玄関の扉を開けた瞬間から、レインボーカラーのシャワー。

    部屋も廊下も階段も・・全て絵に埋め尽くされ、壁の隙間は ほぼありません。

    更に飾りきれない作品は、重ねて置かれています。

    そのコレクションの数もさることながら、

    作品のチョイスと画家への敬意に感動しつつ、

    家に絵がある豊かさ、そして喜びを、改めて思い知らされました。

    絵のある家づくりのススメ 家

  • 迎春

    迎春

    新年、あけましておめでとうございます。

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    元日、作家さんから初日の出の美しい画像が届きました。

    年の暮れの月とは趣の異なる 穏やかな太陽。

    新たなスタート。

    当たり前の今日に感謝。

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    Galeria Puntoは、1月11日より開廊いたします。

    本年も、ご愛顧の程 どうぞよろしくお願い申し上げます。

    2016年が皆様にとって素晴らしい一年となりますように。

    Galeria Punto 2016年元旦

  • 創造

    創造

    2015年も、残すところ わずかとなりました。

    どのような年の瀬をお過ごしでしょうか。

    目に見えることを追いかけ せわしなく過ぎてゆく日々。

    しかし、時には足を止めて空を見上げたい。

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    世界のどこかで同じ月を眺めている人は、何を思う。

    2016年が平和な年であるよう祈ります。

    アート、人間の創造行為。

    人は影響し合い、繋がり、共鳴する。

    たとえ離れていても。

    創造は、アーティスト個人がやっているように見えて、

    実は人間全体で作っているのではないか。

    そして、その時代に必要とされる作品は、あらゆる媒体を通して自ずと現れてくる。

    そんなことを聞いたことがある。

    私たちの仕事が、少しでもその一端を担えるよう願ってやまない。

    皆様、良いお年をお迎えください。

    Galeria Punto 2015年師走

  • ゼリーのカップと まつぼっくり

    ゼリーのカップと まつぼっくり

    今日で、石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」第一弾 最終日を終えました。

     今年のクリスマスは一切 装飾はせず、

    イルミネーションのように石川さんの作品を並べました。

    最終日 閉廊後、唯一 絵の前にそっと置いてみたのは、

    ゼリーのカップとまつぼっくりで作った小さなクリスマスツリー。

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    音のない静かな画廊。

    飾りは何も要りませんでした。

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    この時期になると、街には音楽が溢れています。

    人は歌声に感動し、時に涙します。

    それも、一度にたくさんの人が。

    かくいう私も音楽に惹かれるひとり。

    同じ芸術でも、音楽はダイレクトに響く求心力があり、

    誰しも一度や二度は音楽に心動かされた経験があるのではないでしょうか。

    では、絵はどうでしょう?

    絵を見て泣く、それは よっぽどのことのように思います。

    そんなことがあれば、その感動は音楽の比ではないかもしれません。

    しかし、絵には音楽に類さない何かが存在します。

    美術の持つ何か。

    それは、のめり込み魅了されるに等しい何か。

    心えぐる作品を追い求めつつ、

    Puntoは2016年もアートを発信していきます。

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    年明けには、作品を入れ替え 石川和男 第二弾を開催いたします。

    是非ご来廊ください。

    メリークリスマス!チャペル

  • construction b

    construction b

    今年も残すところ、あと10日となりました。

    暖冬と言えど、さすがに冷えてきたこの頃。

    2015年は新規オープンし、Galeria Puntoの節目の年でもあり。

    今年も紆余曲折ありつつ、絵を前にPuntoに立てる年の瀬に感謝しています。

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    不思議なもので、普段ならやり過ごしてしまう事柄や念のようなものも、

    この時期ならリセットできるような気がして、向き合ってみたりもします。

    石川さんの この作品を眺めながら。。

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    「construction b」

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    Puntoには、一足早いクリスマスプレゼントとも言うべき照明をつけました。

    シェードから通した光が、焚き木のよう。

    更に、お気に入りのまげわっぱのお弁当箱を思い出させてくれます。

    美しきノスタルジア。

  • 象の夢-ミジンコになりたい。

    象の夢-ミジンコになりたい。

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    現在開催中の、石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」。

    好評につき、第二弾を開催いたします!

    作品入れ替えを行い、年明け1月11日(祝)~1月29日(金)まで展示いたします。

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    少し違った作品や小品なども加え、幅広く観ることができます。

    「象の夢-ミジンコになりたい。」はおススメの一枚。

    このように、現在は展示していない作品を新たに披露。

    また、現在しか見られない作品もございます。

    今年の展示はクリスマスイブイブ、23日まで。

    本格的な寒さとなってきたこの頃。

    クリスマスもすぐそこですチャペル

  • 馬と蜘蛛の巣

    馬と蜘蛛の巣

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    「spiderweb saved fallen horse」

    今展では、馬をモチーフにした作品が多く存在します。

    自らお話してくださったのも、これらの作品を例にあげてのこと。

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    石川さんの作品は、時間という概念を掘り下げて、存在するものの神秘、

    また、世の常である栄えては枯れてゆく相反する現実への問いのようにも感じる。

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    永遠と瞬間。

    私たち人間の時間は、実に儚い。

    そして・・・

    馬は、蜘蛛の巣によって救われる。

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    ”作品は、その人を表す”などと言うが、石川さんは まさにそうかもしれない。

    まず、生活感がない。(褒め言葉です!)

    画面に出てくる白馬に乗っていても違和感はない。

    むしろ乗っていて自然。

    そんな空気で日常を喋る画家の、相反する現実が何とも神秘的なのである。

  • 謎の星

    謎の星

    現在開催中の「・・・times,rhythms and dimensions.」から、「construction a」。

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    この作品は、DMにも使用した今回の代表作のひとつ。

    見ごたえのある 完成度の高い作品です。

    大画面に多次元的に構築された各々が織りなす様相は一体となり、更に高次元へ運んでくれるかのよう。

    実際に近くで見てみると、素材感や質感、画材を駆使し繊細に作り込まれているのが良く分かります。

    そして、今まであまり見られなかったコラージュなども用いられています。

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    石川さんの作品の中によく見られる 膨らみをもったキラキラと輝く丸い星のようなモノ。

    観る角度や展示の佇まいによって、時に存在を消し、多彩な光を放つ不思議なソレ。

    彼の作品にはなくてはならない表現のひとつ。

    今まで、それなりに沢山の作品を観てきましたが、コレは何ぞや!?

    それもそのはず、石川さんオリジナルの技法だといいます。

    組織なら おそらく企業秘密であろうアレを、自ら惜しげもなく解説してくれる懐の広さ。

    ある日本画家が、別の画家に 同じく自身の技法を一から伝授していたのを思い出します。

    彼曰く、「同じ方法で描いても、この絵は僕にしか描けない」。

  • 画面に隠された消失点

    画面に隠された消失点

    先日のオープニング、アーティストトークで最初に石川さんが触れた作品がこちら。

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    ”from some vanishing points”

    今展のタイトル「・・・times,rhythms and dimensions.」とあるように、

    時間・リズム・次元性を画面を作る上でキーワードにしていることがうかがえる。

    この中でも特に次元性については、今回顕著に現れた要素と言えるのではないだろうか。

    風景画などにもよく見られる遠近法というものがあるが、

    石川さんが語った中で、例えば上の作品はこの消失点を3つ設けて画面が構成されている。

    私たちが心地良く感じる線や、リズミカルなレイアウトは、

    作家が無意識的にも行っている こうしたテーマや技法などが起因していることが分かる。

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    ”seraphine”

    同じサイズの作品。

    石川さんと言えば、これまで淡い色彩の印象が記憶に残ります。

    この2点は比較的 今までの雰囲気を残す仕上がりですが、

    実際に作品を目の前にすると、はかなさと同時に普遍性のようなものを感じます。

    観る側の印象と作り手の意図、自分の目線と相手の目線を重ね合わせてみる。

    時には、そういう視点が視野を広げ、新たな価値観を得るキッカケになるのかもしれない。

  • 石川和男 アーティストトーク

    石川和男 アーティストトーク

     石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」オープニング。

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    ~多次元的絵画の試み~

    と題した今展の作品について、またPuntoとの出会いなど交えアーティストトークを開催。

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    複雑に分割された画面、不思議な感覚さえ持つ光と空間構成。

    私たちは、作家の作品を見ていろんな事を感じ取る。

    自問自答したり自らの価値観において判断したり、また それを人に伝えたりするが、

    作家に作品の意味を求めたり内容やプロセスを問うことは まずない。

    そこで興味深いのが、作家自身の思考や言葉や選択である。

    故に、アーティストトークは作品を何倍も楽しみ深める貴重な機会なのである。

    作家をより深く知ることは、アートへの近道。

    と言っても、情報をたくさん知ることが目的ではない。

    時間をかけて見えてきたり気付いたりする瞬間がある。

    この発見が、実はとてつもなく面白い。

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    端正な物腰と頭の良さが際立つ石川さん。

    発見ーー!かなり面白いと。

    何と表現すべきか、関西人にはいない面白さ とでも言うべきか。

    関西弁の中でも一番アクが強いと言われる播州弁をスラスラと使いこなす私には

    新鮮な東の風であった。

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     トークの後は、石川さんのギターのひととき。

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    鍵盤ハーモニカとの即興。

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    スタンダードナンバーからブルース・・

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    夜観る作品は、昼間と様相が一変し キラキラと光を放ちます。

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    泡盛のようとも思える香りの ひこ孫と、美味しいフルーツで乾杯!

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  • ささやかな前夜祭

    ささやかな前夜祭

    明日から始まる 石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」。

    初日を前に、埼玉からPuntoに来てくださいました。

    昔、少しばかりギターでジャズをやっていた という石川さん。

    今日は、展示前に披露していただき・・

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    少しばかりの割には、とても上手い。

    もちろん絵の世界は愛してやまないですが、やっぱり音楽も良いです。

    芸術って素晴らしい。

    しばし展示を忘れ。。

    完全に展示はさておき(笑)。

    初日前夜、まったり良い時間を過ごしました。

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    作家のギターで絵を鑑賞する贅沢さ。

    前回から進化した作品のお話のあれこれは、初日のお楽しみに。

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    明日は、とても素敵なオープニングになりそうです。

  • マンゴー

    マンゴー

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    空輸飛行機のマンゴーが届きました。

    普段はなかなか食べることもないですが、まさに食べ頃。

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    こちらも海の向こうの船ブドウが届きました。

    皮ごと食べれ、糖度は抜群。

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    さて、現在Galeria Puntoでは搬入が始まっています。

    7日から始まる石川和男の「・・・times,rhythms and dimensions.」。

    初日の7日(月)18:00~は、作家の石川さんを迎えてささやかなオープニング&アーティストトークを行います。

    どこかに神秘的な要素を感じる石川さんの世界観。

    石川さん自身が、作品や制作の経緯などを語る今回のオープニングはとても貴重な機会となります。

    私自身、興味津々です。

    是非ご来廊ください。

    マンゴーとブドウは、石川和男のオープニングにて どうぞワイングラス

  • オニのサラリーマン

    オニのサラリーマン

    今日は、新刊の絵本をお借りする機会がありました。

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    「オニのサラリーマン」

    地獄勤めのサラリーマン、赤鬼のオニガワラ・ケンの物語。

    えんま大王様に血の池地獄の監視を命じられるも、

    まさかの芥川龍之介の蜘蛛の糸にもつながる展開へ。

    そもそも、仕事中に居眠りをして極楽への逃亡を図られた原因は、

    前夜「なぜ鬼ヶ島の鬼は、桃太郎に負けたのか考えてみよう」という息子の宿題に付き合ったから。

    ボーナスカットを匂わされたオニガワラは、帰りに鬼ごろしを一杯ひっかけて帰る。

    糸を登る亡者に「極楽なんか行っても暇なだけやぞぉ!」と叫ぶくだりは、たまらない。

    子どもの絵本とは思えぬシュールさ。

    ストーリーに加え、絵も良かった。

    これは、絵本とは無関係の斎藤真一の画集。

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    オニのサラリーマンを見ていると なぜか「吉原炎上」の原作になった遊女シリーズを彷彿とさせ、手に取る。

    こうして、読書の夜が更けてゆきました。

  • Lucie Rie

    Lucie Rie

    展覧会の合間・・・現在 全国を巡回中の回顧展「ルーシー・リー展」に出かけてきました。

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    ルーシー・リーは、20世紀を代表するイギリスを拠点に活躍したウイーン出身の陶芸家。

    洗練されたフォルム、ピンクや水色の釉、掻き落としの線の妙。

    「陶芸制作は、私にとって冒険である。

    新しい創作は全て新たな始まりである。

    私は決して学ぶことを止めないであろう。」

    そんな風にルーシー・リーは語っています。

    20世紀のオーストリアと言えば、音楽はもちろんですが 個人的にはクリムトとエゴンシーレ。

    自らの耳を切ったゴッホもしかり、エゴンシーレのタブー視される生き様は

    画家たる魂を感じて、心ふるえてしまうのである。

    良い子の皆さんは、マネはしないでくださいね。

    そんな時は、私のように帰りに象を見て帰ってください。

    SAMSUNG

    象は、とても脳が発達した賢い動物。

    絵を描く象なんてのもありました。

    ぞうさんに心ふるえる事だって、あるのですから。

     

  • エビフリャーボーイ

    エビフリャーボーイ

    野村直城の「ズキューン ズキューン」最終日。

    30名余りのメンバーとのお別れが、心にバキューンと染みる。

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    エビフリャーボーイ。

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    ゆで王子。

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    山ガール。

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    たてまきまきちゃん。

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    テーマパーカー。(後姿、反対側のお顔は さながらテーマパークです)

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    みみあるき。

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    そう、エビフリャーガールが連れているのは、みみあるき。

    彼女が散歩させているかと思いきや、主導権はみみあるき。

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    最終日の今日は、作家の野村さんも在廊。

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    新しい会場での3年ぶりの野村さんの展覧会。

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    今回のDMは、新しく塗り直したPuntoカラーに合わせ作成、ニクイ演出までしてくれました。

    作品は全て紹介しきれませんでしたが、今回も野村さんにしかできない作品を見せてくれました。

    充実感が残った最終日。

    作品各々が意志を持ち、ひとりひとりが独立する頃には彼はより輝き出すに違いない。

    今後の野村直城にもっと期待しつつ、期待を裏切る ぶれない作品で心を打ち抜いて欲しい。

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    ズキューン!!

  • ガイドさん

    ガイドさん

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    ひっそりと1点だけ展示しています、ガイドさん。

    背中のはしごを登る3人は鏡に映りこみ、正面と背面が同時に見られるようになっています。

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    この場所が妙に似合う、ガイドさん。

    最後まで見つけてもらえずに待っています。

    忘れず探してやってください。

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    野村直城の「ズキューン、ズキューン」、残すところ あと1日となりました。

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    まだまだ見どころ満載です。

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    宇宙人。

    お見逃しなく。

  • ハードボイルドエッグちゃん

    ハードボイルドエッグちゃん

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    固ゆで玉子度、NO.1!

    ハードボイルドエッグちゃん。

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    野村さんの初期、こんな作品も作っていました。

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    自分も入れる この作品、いかにも若者らしさに溢れている。

    冒険者のような発想と、緻密さと荒削りな部分が見え隠れし、とても面白い。

    どんな作家でも、得てして若い頃の作品は面白いことが多い。

    心惹かれるモノをそのまま形にする、変な計算や慣れがないからだろう。

    つまりは、その時でないと作れない作品なのだ。

    野村さんの作品は、その後 だんだんと有機的な要素が濃くなり、

    人間の様相を呈してきたのは ここ最近のような気がします。

    彼の場合は、未だに計算も余計な慣れも感じさせない新鮮さがあります。

    この変遷が野村作品の魅力のひとつでもあり、

    作家自身が今でしか作れない表現を楽しむかのように新しい作品に取り組んでいるように思えます。

    そこが 期待を裏切らない、また期待通りでない、人の心を捉えてやまないのでしょう。

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    野村ファンは、実にリピーターが多いのも特徴。

    遠方からは、何時間もかけて毎回個展に訪れてくださる 一度も会ったことがないというファンも。

    そんな野村さんに、ギャラリストも学ぶことは多いのです。

  • ズキューン バキューン ドキューン

    ズキューン バキューン ドキューン

    心を打ち抜く ズキューン。

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    更に打ち抜かれる バキューン。

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    野村直城の「ズキューン ズキューン」は、後半へ。

    まだまだ紹介していない作品たち。

    作品ひとつひとつを見ていくと、細部に気になる生き物や食べ物を発見することができます。

    野村さんの展覧会初期の頃、エビフライをモチーフにした作品を見たことがありますが、

    今展では、復活したエビフライや ゆで玉子などが目にとまります。

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    こんな部分もまた、大人心を打ちぬかれる隙を与えてしまうのです。

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    こちらは、手乗りサイズのミーフリャー。

    画廊でのお楽しみのひとつ。

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    Puntoには、まだまだ強力メンバーがお出迎え。

    入口には、こちらの作品「ドキューン」を展示し、皆様をお待ちしております。

  • いちごちゃんのおうち

    いちごちゃんのおうち

    野村さんとの出会いは、10年以上前の画廊でのこと。

    背筋の伸びた スマートで洒落た若者がやって来たことに始まります。

    ぺーぺーのスタッフの私は、将来有望な作家のタマゴである彼に 易々と声をかけれませんでしたが、

    とてもエネルギーを感じたのを覚えています。

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    あれから月日は流れ、今でも本当に変わらない風貌と律義さ。

    こうしてPuntoでの個展を重ねてきたことも、野村さんの制作への変わらぬ姿勢があったからに他なりません。

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    いちごちゃんの後頭部は、ワックスの効いた車のように弾いた釉薬が玉のように広がっています。

     この作品の象徴的な部分でもあります。

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    こちらはマットな質感に無数の穴。

    そう、野村さんの立体は陶で出来ています。

    このようにして観ていくと、その鮮やかな色から見ても 一見焼きものとは思えない程ですが

    土だからこそ出来る表現が随所になされているのです。

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    こんな演出も。

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    いちごちゃんのおうちの全容は、是非 会場でどうぞ。

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     22日(日)は休廊となります。

  • さかだちゃん

    さかだちゃん

    野村直城の「ズキューン ズキューン」。

    3年前と比べても少しずつ変化してきた作品ですが、

    普遍的な部分は変わらず存在し続けているように思います。

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    彼女は かなりの巨体ですが、身軽さはぴかいち。

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    この通り。

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    さかだちゃん。

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    大人になると、なかなか逆立ちする機会も少なくなりますが、

    そもそも個人的には逆立ちできなかった幼少時代のトラウマも拍車をかけ、

    人が逆さまになるだけで こんなにも浮遊感が得られるのかと気づかされました。

    夕方、ライトに照らされた さかだちゃんを見ると、お酒も飲んでいないのにフワフワと気持ち良くなります。

    単純なことながら、現実社会では およそ見ることがない光景ではないでしょうか。

    一瞬で観る者を別世界に誘う。

    それでも、さかだちゃんは平常心。

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    さかだちゃん 小 。

  • エビフリャーガール

    エビフリャーガール

    野村直城の「ズキューン ズキューン」、始まりました!

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    今展には、30名余りの作人が遅刻なく集合しました。

    中でも、頭の大きい彼女は 一番のお利口さんに見受けます。

    やや焦り気味なところも人に気を使うが故。

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    彼女の頭はエビフリャー。

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    手には、赤い紐を持っています。

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    赤い紐の先には・・彼女の利口さが伺えます。

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    野村さんが生み出す作品は、どれも無理がない。

    芸術家に限らず、どんな世界でもスランプや苦悩というものが存在するであろうが、

    いずれの作品も そういった圧力を感じさせない、実に軽やかである。

    自分の中のものを、作家自身が一番楽しみながら 実に楽々と次々に生み出してしまう。

    そして制作過程においては、そのディテールにとことんこだわる。

    そこに、野村さんの作品が生まれる核心があるのかもしれません。

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  • ズキューン 前夜。

    ズキューン 前夜。

    いよいよ、明日から始まる野村直城の「ズキューン ズキューン」。

    本日は、搬入日。

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    朝から、終日 調整を行いました。

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    移転後 初めての立体作品とあって、スタッフも試行錯誤しながらの展示でした。

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    会期中はさることながら、展覧会の面白さは搬入から始まります。

    作品の印象をも左右する 手腕を問われる展示作業。

    息の合った動きは、さすが作品を知り尽くしている仕事ぶり。

    妥協は許されません。

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    3年ぶりとなるPuntoでの野村直城の個展、良いメンバーが揃ってくれました。

    初日は、作家在廊しています。

    「ズキューン ズキューン」は、まもなく!

  • ・・・times,rhythms and dimensions.

    ・・・times,rhythms and dimensions.

    11月も もう半ば。来月は師走。

    何となく冬を連想させるこちらの作品は、石川和男。

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    12月7日からクリスマスイブイブまで、

    石川和男さんの「・・・times,rhythms and dimensions.」を開催します。

    無題

    石川さんは東京生まれ。東京芸術大学を卒業後、画家として活躍しています。石川さんとの出会いは、2011年の第1回「施美時間」に参加していただいたことが始まりでした。翌年にはPunto企画「点から線へ」、これは全国から次代を担う若手作家を4名選出し、リレー形式で企画展を行うというもの。複数の作家の活動を結び付け、新たな価値観や創造力を生み出そうとする試みでもあります。石川さんは、そんな「点から線へ」の一人なのです。→2012年「点から線へ」のオープニングの様子はこちら。

    また、2013年の第2回「施美時間」にも参加。

    この時は鶴林寺とは舞台を変え、石川さんらしい空間を作り上げました。

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    その時の、この作品は今でも良かったな~と未練が残ります。

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    朱色の作品も印象的でした。

    今展では、多次元的絵画の試み と題して、新たなイメージを見せてくれそうです。

    初日12月7日(月)18:00~オープニング&アーティストトークを行います。

    石川さんのトークが聞ける貴重な機会です、是非ご来廊ください。

    「点から線へ」から3年、同じく4名に選出した一人

    彫刻家 野村直城の個展があさってから始まります。

    偶然にも3年後に、野村さんから石川さんへ線でつながった企画展。

    2人の作品にどうぞご注目ください!

  • レジェンド

    レジェンド

    Galeria Punto移転後のオープニングを飾った「容赦なき美、堀越千秋。」

    残すところ、あと1日となりました。

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    今回の新規オープンを機に、原点に立ち返り、

    やはりGaleria Puntoらしくありたい との思いを再認識したのでした。

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    堀越さんの展覧会では、何度も足を運んでくださる方、

    作品に刺激を受けてくださる方、嬉しい反応をたくさん頂いています。

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    著名・無名は関係なく、Puntoの目線で面白いと感じた作品を企画する。

    地方だからつまらないではなく、Puntoでしか観れないもの、Puntoでしか体感できないもの、

    そんなアートを発信したい と思っています。

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    「深海の果実」

    堀越さんらしい1枚。

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    近年は、陶芸も手掛ける掘越さん。

    その作品は、自由さに溢れています。

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    オープンに合わせて、スペイン語であるGaleria Puntoの入口には

    スペインの闘牛をイメージした赤い牛がお出迎えしています。

    そして会期中、私の闘牛好きを知る由もない堀越さんが

    Tシャツにサラサラと描いてくれたのは、何と闘牛!

    まさに、レジェンド。

    堀越千秋 展は、明日14日(土)まで。

    どうぞ、お見逃しなく。

  • ベニヤ板のススメ

    ベニヤ板のススメ

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    「食虫花」             「鬼の首」

    堀越千秋の作品。

    これらは、全てベニヤ板に描かれています。

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    「月を見る人」

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    「御荷鉾山雪景」

    堀越さんの額装は、マットを使用せず

    昆虫箱のように紙の端を浮かせ立体的にはめ込まれています。

    また、側面まで大胆に描かれたキャンバスは やはり絵画たる姿です。

    キャンバスや額装作品はもちろんですが、

    個人的には堀越さんの板に描かれた作品にとても惹かれます。

    描く時の木の音が伝わってきそうな画面は自由そのもので、

    薄くて曲がらない板は、壁に飾ると どんな大きさでも形でも

    見事に壁と一体化してくれるのです。

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    たくさんの展示作品の中、

    何と言っても 板には 板ならではの表現がなされているのです。

     絵画とはこういうもの・・そんな先入観を取っ払ってくれ、

    観る側を解放してくれる板作品、う~ん、やはり堀越千秋と思う。

  • 絵との出会い

    絵との出会い

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    堀越千秋 展が始まって1週間。

    ふと気づいたことがある。

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    入口に展示しているキャンバス。

    赤やピンクが脈々と大胆に画面を走る大作。

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    お客様が入ってきて帰られるまで、必ずこの絵の前を通ります。

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    じっと作品を鑑賞する・・そうすると、観ている人を取り込んでしまう。

    この絵の前に立つだけで、誰もをドラマチックにさせてくれる。

    そう思えてなりません。

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    これは主観でしかなく、堀越さんが そう考えて描いたとは到底考えにくいでしょう。

    しかしながら、そもそも作品の見方に決まりはありません。

    私の場合、この作品の前にじっと立っている人がドラマの主人公のように見えてくるのです。

    気になる作品とは、その作品が自分に与える影響があるに違いないと思う。

    絵と人も出会い。

    高級車やブランドだけが自らを着飾るものではない。

    好きな絵を部屋に飾る素晴らしさを知ると、日々は一変する。

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    画廊は、世界にひとつしかない作品との出会いの場なのである。

    加古川経済新聞の記事はこちら。

    他、各紙でご紹介いただきました。

    堀越千秋 展は、11月14日まで。