考えの前の光

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ラデックが描いているのはフレスコ画。

フレスコ画と言えば、ラファエロやミケランジェロなど美術史に出てくる技法というイメージではないだろうか。

多くの絵描きの中でも、フレスコを描いている画家は そう多くはいないと思う。希少だ。

それもそのはず、漆喰が乾かぬうちに描かねばならない。

しかも、やり直しが効かないため失敗は許されないのだ。

ポーランドに生まれワルシャワ国立芸術大学を卒業した彼は、その後パリや南仏に滞在し

テンペラやフレスコの壁画を遺している。

ラデックだからこそ成し得た仕事である。

美しい未来のために絵を描きます。

美しい今のために絵を描きます。

物ではなく、幸せを描きたい。

毎日新しいインスピレーションをもらうために-形。

毎日素晴らしいエネルギーをもらうために-色。

考えの前の-光。

ラデック プレディギエル

Radek Predygier

美しい色彩に軽やかなラインが躍る。

きっちりとアウトラインを追うような、いわゆる下描きなんてない。

筆使いそのものが画面に残る、絵画の息づかいが作品に余裕を持たせてくれる。

これは、作品において重要だと思う。

ラデックプレディゲルのテーマ

彼の絵には「愛と平和への祈り」が込められている。

日本人がそう聞くとなにかベタな感じがしてピンと こないかもしれないが、

ポーランドに生まれ、フランス、 日本と移住してきた彼には切実なテーマである。

ポーランドという国名は「平らな国」という意味である。

日本に来て山や田畑の広がりや季節の移り変わりに 感動し、作品に影響を与えてきた。

絵の前に立ち、その色や線と対話して欲しいと 彼は望んでいる。

        

総社アートハウス主宰  伊永和弘 (岡山)

 

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