
ひっそりと1点だけ展示しています、ガイドさん。
背中のはしごを登る3人は鏡に映りこみ、正面と背面が同時に見られるようになっています。
この場所が妙に似合う、ガイドさん。
最後まで見つけてもらえずに待っています。
忘れず探してやってください。
野村直城の「ズキューン、ズキューン」、残すところ あと1日となりました。
まだまだ見どころ満載です。
宇宙人。
お見逃しなく。

固ゆで玉子度、NO.1!
ハードボイルドエッグちゃん。
野村さんの初期、こんな作品も作っていました。
自分も入れる この作品、いかにも若者らしさに溢れている。
冒険者のような発想と、緻密さと荒削りな部分が見え隠れし、とても面白い。
どんな作家でも、得てして若い頃の作品は面白いことが多い。
心惹かれるモノをそのまま形にする、変な計算や慣れがないからだろう。
つまりは、その時でないと作れない作品なのだ。
野村さんの作品は、その後 だんだんと有機的な要素が濃くなり、
人間の様相を呈してきたのは ここ最近のような気がします。
彼の場合は、未だに計算も余計な慣れも感じさせない新鮮さがあります。
この変遷が野村作品の魅力のひとつでもあり、
作家自身が今でしか作れない表現を楽しむかのように新しい作品に取り組んでいるように思えます。
そこが 期待を裏切らない、また期待通りでない、人の心を捉えてやまないのでしょう。


野村ファンは、実にリピーターが多いのも特徴。
遠方からは、何時間もかけて毎回個展に訪れてくださる 一度も会ったことがないというファンも。
そんな野村さんに、ギャラリストも学ぶことは多いのです。

心を打ち抜く ズキューン。
更に打ち抜かれる バキューン。

野村直城の「ズキューン ズキューン」は、後半へ。
まだまだ紹介していない作品たち。
作品ひとつひとつを見ていくと、細部に気になる生き物や食べ物を発見することができます。
野村さんの展覧会初期の頃、エビフライをモチーフにした作品を見たことがありますが、
今展では、復活したエビフライや ゆで玉子などが目にとまります。
こんな部分もまた、大人心を打ちぬかれる隙を与えてしまうのです。
こちらは、手乗りサイズのミーフリャー。
画廊でのお楽しみのひとつ。
Puntoには、まだまだ強力メンバーがお出迎え。
入口には、こちらの作品「ドキューン」を展示し、皆様をお待ちしております。

野村さんとの出会いは、10年以上前の画廊でのこと。
背筋の伸びた スマートで洒落た若者がやって来たことに始まります。
ぺーぺーのスタッフの私は、将来有望な作家のタマゴである彼に 易々と声をかけれませんでしたが、
とてもエネルギーを感じたのを覚えています。
あれから月日は流れ、今でも本当に変わらない風貌と律義さ。
こうしてPuntoでの個展を重ねてきたことも、野村さんの制作への変わらぬ姿勢があったからに他なりません。
いちごちゃんの後頭部は、ワックスの効いた車のように弾いた釉薬が玉のように広がっています。
この作品の象徴的な部分でもあります。
こちらはマットな質感に無数の穴。
そう、野村さんの立体は陶で出来ています。
このようにして観ていくと、その鮮やかな色から見ても 一見焼きものとは思えない程ですが
土だからこそ出来る表現が随所になされているのです。
こんな演出も。
いちごちゃんのおうちの全容は、是非 会場でどうぞ。
22日(日)は休廊となります。

野村直城の「ズキューン ズキューン」。
3年前と比べても少しずつ変化してきた作品ですが、
普遍的な部分は変わらず存在し続けているように思います。
彼女は かなりの巨体ですが、身軽さはぴかいち。
この通り。
さかだちゃん。
大人になると、なかなか逆立ちする機会も少なくなりますが、
そもそも個人的には逆立ちできなかった幼少時代のトラウマも拍車をかけ、
人が逆さまになるだけで こんなにも浮遊感が得られるのかと気づかされました。
夕方、ライトに照らされた さかだちゃんを見ると、お酒も飲んでいないのにフワフワと気持ち良くなります。
単純なことながら、現実社会では およそ見ることがない光景ではないでしょうか。
一瞬で観る者を別世界に誘う。
それでも、さかだちゃんは平常心。

さかだちゃん 小 。

野村直城の「ズキューン ズキューン」、始まりました!
今展には、30名余りの作人が遅刻なく集合しました。
中でも、頭の大きい彼女は 一番のお利口さんに見受けます。
やや焦り気味なところも人に気を使うが故。
彼女の頭はエビフリャー。
手には、赤い紐を持っています。
赤い紐の先には・・彼女の利口さが伺えます。
野村さんが生み出す作品は、どれも無理がない。
芸術家に限らず、どんな世界でもスランプや苦悩というものが存在するであろうが、
いずれの作品も そういった圧力を感じさせない、実に軽やかである。
自分の中のものを、作家自身が一番楽しみながら 実に楽々と次々に生み出してしまう。
そして制作過程においては、そのディテールにとことんこだわる。
そこに、野村さんの作品が生まれる核心があるのかもしれません。

11月も もう半ば。来月は師走。
何となく冬を連想させるこちらの作品は、石川和男。
12月7日からクリスマスイブイブまで、
石川和男さんの「・・・times,rhythms and dimensions.」を開催します。
石川さんは東京生まれ。東京芸術大学を卒業後、画家として活躍しています。石川さんとの出会いは、2011年の第1回「施美時間」に参加していただいたことが始まりでした。翌年にはPunto企画「点から線へ」、これは全国から次代を担う若手作家を4名選出し、リレー形式で企画展を行うというもの。複数の作家の活動を結び付け、新たな価値観や創造力を生み出そうとする試みでもあります。石川さんは、そんな「点から線へ」の一人なのです。→2012年「点から線へ」のオープニングの様子はこちら。
また、2013年の第2回「施美時間」にも参加。
この時は鶴林寺とは舞台を変え、石川さんらしい空間を作り上げました。
その時の、この作品は今でも良かったな~と未練が残ります。
朱色の作品も印象的でした。
今展では、多次元的絵画の試み と題して、新たなイメージを見せてくれそうです。
初日12月7日(月)18:00~オープニング&アーティストトークを行います。
石川さんのトークが聞ける貴重な機会です、是非ご来廊ください。
「点から線へ」から3年、同じく4名に選出した一人
彫刻家 野村直城の個展があさってから始まります。
偶然にも3年後に、野村さんから石川さんへ線でつながった企画展。
2人の作品にどうぞご注目ください!

Galeria Punto移転後のオープニングを飾った「容赦なき美、堀越千秋。」
残すところ、あと1日となりました。
今回の新規オープンを機に、原点に立ち返り、
やはりGaleria Puntoらしくありたい との思いを再認識したのでした。
堀越さんの展覧会では、何度も足を運んでくださる方、
作品に刺激を受けてくださる方、嬉しい反応をたくさん頂いています。
著名・無名は関係なく、Puntoの目線で面白いと感じた作品を企画する。
地方だからつまらないではなく、Puntoでしか観れないもの、Puntoでしか体感できないもの、
そんなアートを発信したい と思っています。
「深海の果実」
堀越さんらしい1枚。
近年は、陶芸も手掛ける掘越さん。
その作品は、自由さに溢れています。
オープンに合わせて、スペイン語であるGaleria Puntoの入口には
スペインの闘牛をイメージした赤い牛がお出迎えしています。
そして会期中、私の闘牛好きを知る由もない堀越さんが
Tシャツにサラサラと描いてくれたのは、何と闘牛!
まさに、レジェンド。
堀越千秋 展は、明日14日(土)まで。
どうぞ、お見逃しなく。

「食虫花」 「鬼の首」
堀越千秋の作品。
これらは、全てベニヤ板に描かれています。
「月を見る人」
「御荷鉾山雪景」
堀越さんの額装は、マットを使用せず
昆虫箱のように紙の端を浮かせ立体的にはめ込まれています。
また、側面まで大胆に描かれたキャンバスは やはり絵画たる姿です。
キャンバスや額装作品はもちろんですが、
個人的には堀越さんの板に描かれた作品にとても惹かれます。
描く時の木の音が伝わってきそうな画面は自由そのもので、
薄くて曲がらない板は、壁に飾ると どんな大きさでも形でも
見事に壁と一体化してくれるのです。
たくさんの展示作品の中、
何と言っても 板には 板ならではの表現がなされているのです。
絵画とはこういうもの・・そんな先入観を取っ払ってくれ、
観る側を解放してくれる板作品、う~ん、やはり堀越千秋と思う。

堀越千秋 展が始まって1週間。
ふと気づいたことがある。
入口に展示しているキャンバス。
赤やピンクが脈々と大胆に画面を走る大作。
お客様が入ってきて帰られるまで、必ずこの絵の前を通ります。
じっと作品を鑑賞する・・そうすると、観ている人を取り込んでしまう。
この絵の前に立つだけで、誰もをドラマチックにさせてくれる。
そう思えてなりません。
これは主観でしかなく、堀越さんが そう考えて描いたとは到底考えにくいでしょう。
しかしながら、そもそも作品の見方に決まりはありません。
私の場合、この作品の前にじっと立っている人がドラマの主人公のように見えてくるのです。
気になる作品とは、その作品が自分に与える影響があるに違いないと思う。
絵と人も出会い。
高級車やブランドだけが自らを着飾るものではない。
好きな絵を部屋に飾る素晴らしさを知ると、日々は一変する。
画廊は、世界にひとつしかない作品との出会いの場なのである。
他、各紙でご紹介いただきました。
堀越千秋 展は、11月14日まで。

オープニングパーティを終え、余韻の残る画廊。
Puntoも本格始動です。
この日も、堀越さんが在廊。
奥の壁に見える作品、「不自由」。
ベニヤ板に描かれたこの作品は、迷わずこの場所に展示した一枚。
カウンターに見えるのは、El Chiaki(エル・チアキ)。
堀越さんが絵を描いている限定品、日本酒 越の寒中梅。
新潟県小千谷市、千年の昔から伝わる神事「牛の角突き」世界一の四尺玉を打ち上げる花火大会。そんな子千谷市は情熱の国スペインに似ているのだとか。
ちょっぴり甘みがあって、パーティでは美味しくいただきました。
ワイングラスの横には、堀越さん著「見て忘る」。
堀越千秋 画、森澄雄 句の本書は、大好きな本のひとつです。
El Chiaki の横にあるのは、「夜明け前」。
唯一 黒い額装の、落ち着いた一枚。
そして、堀越さんが写真を撮っているのが「近い星雲」。
この作品が、また素敵なんです。
数ある作品の中から、堀越さんが撮ったのもコレでした。
陶芸も手掛ける堀越さん、この日は そんなお話も含めて色々聞かせていただき楽しい一日でした。
ギャラリー内の至るところに、オープニングの花吹雪が散っています。
どうぞ初日に来られなかった皆様、ライブの雰囲気そのままにしております。
作品の数々、是非ご覧ください。

まだまだオープニングは序の口。
ライブペインティングの次は、待ってました!!
魂の叫び、堀越千秋のカンテ。
ドフラメンコ!
いつ聞いてもシビれる堀越さんのカンテ。
皆を虜にしてしまう、堀越さんの魅力は底知れない。
つい先日終わった「施美時間」2015で吉田真とのコラボライブをしてくれた
石川&澤崎の歌声も加わり・・
どうしても外せない、コージさん!
やはり、ここからはコマ送りでお届けします。
コージさんのカッチョ良すぎるパフォーマンスに笑いが止まりません。
最後は、Puntoも黄色いハンケチーフをふりふり参戦。
面白さ、神の域。
はたまた、遂には強敵現る。
ピアノは、みみちん こと澤崎がお贈りしました。

2015年11月1日、Galeria Punto新規オープン!!
この日を、ようやく迎えました。
堀越さん登場!
Puntoの歴史と共に、節目節目では必ずと言っていいほど掘越さんの個展を行ってきた
ように思います。この笑顔を見るとPuntoの軌跡を感じて、何だか感慨深くなりました。
そしてそして・・
この日まで倉吉で展覧会中のスズキコージさんが、帰りに駆けつけてくれました!
となると、もちろん こういう展開となり。
と言うことは、当然ながら 更に こういう展開となり。。
ラジオ関西のパーソナリティ、谷 五郎さん登場。神戸までの道中ではよく聞いています。
カンの良い方はお気づきですね、「施美時間」2013の再現とも言うべき この顔ぶれ。
乾杯!!
そして、ライブペインティングへ突入。
スズキコージさんのメガネをお題にスタート。
今回も当然コラボでよろしくお願いします。コージさんへバトンタッチ。
今回は、交互に筆入れ。
コージさんは飲んでた赤ワインで思い切り。キャンバスからイイ香りがします。
この日、オープニングには座りきれないほど たくさんの方々にお越しいただきました。
そして・・ 各々のサインを入れ、遂に完成!!
最後は、紙吹雪が舞いました
出来上がった作品がこちら。
千秋さんとコージさんのコラボ☆
今回も見入りました!◎
まだまだオープニングは続きます。。

今日は「施美時間」合間の休日。
も、アートにどっぷりつかっています。
赤展を終えると、いよいよGaleria Puntoがオープンいたします。
オープニングは、堀越千秋!
2015年11月1日(日)~11月14日(土)
11:00~18:00(最終日~16:00) 8日(日)休廊
11月1日(日)18:00~ オープニングパーティ&ライブペインティング
堀越千秋さんのことは、フラメンコファンなら知らない人はいないだろう。フラメンコの歌い手 カンテオールでもある堀越氏は、マドリードにアトリエを構える画家。東京芸術大学大学院油画科専攻修了後、1976年スペイン政府官費留学生としてスペインに渡る。「武満徹全集」(小学館)の装画で経済大臣賞受賞、独ライブチヒの「世界で一番美しい本展」日本代表。スペインロンダ市カンテコンクール名誉賞受賞。全日空機内誌「翼の王国」の表紙画を長年に渡り手がけ、新聞・雑誌の挿画やエッセイの他、近年は陶芸や舞台美術も行っている。「赤土色のスペイン」(弦書房)、「ドン・キホーテ・デ・千秋」(木楽舎)など著書も多数。
また、15年目を迎えるGaleria Puntoのロゴは堀越氏の直筆であり、名付け親でもある。今展のオープニングでは、堀越氏を迎え、会場にてライブペインティングを披露する。是非、会いに来てください。
前回の「施美時間」では、スズキコージさんとのコラボライブペインティングを披露してくれた堀越さん→コラボペイントの様子はこちら。 →コラボライブの様子はこちら。
会期中、堀越さんの作品 約20点余りを展示いたします。