年: 2017年

  • 私の自己満足に同調してくれる人を探すのかもしれません

    私の自己満足に同調してくれる人を探すのかもしれません

    「ノスタルジーの塊」、本日最終日を迎えました。

    これら6体が、菅さんが最初に手掛けた創作人形。

    見るだけで「あぁ、好きなんだなぁ」というのが伝わってきます。

    他にも作家のノスタルジーが込められた人々。

    そして、動物のお面を被っていた3体も、

    こんな感じで仮面を外しました。

    杉良っす。

    そして、『誰でも無いが、誰にでもなれる』と題して作られたのが、このシリーズ。

    「とことん個人にこだわって作るスタイルとは反対に、

    誰にでも当てはまるものは作れないだろうか と思い制作した」という。

    今回の展覧会は菅さんにお世話になると同時に、

    色々と考えさせられもした機会でもあった。

    どういう訳か自分の昔や、今に至る過去を振り返ったりと・・

    おっと、ノスタルジーの手中にまんまとハマっているではないか。

    S氏こと菅さんの作品は、例えば不足があったとしても上手い仕上がりなのだ。

    数多くの経験を落とし込み、そこから得た技は、人形でもしかり。

    長所である その器用さは、

    ある意味 短所であるのかもしれない。

     

    表面の上手さや技術を感じさせない、

    それらを超えた 心震えるノスタルジーが伝わった時、

    S氏の人形は新たな展開があるに違いない。

    ふと、そんな事を思う。

     

    そのうち、また新作を見たいですね。

     

    人形のモチーフになった人物が、身近な誰かとの記憶に繋がっていたり

    直接、自分の事を思い出したり、、

    「人間は過去の記憶、ノスタルジーを感じるほっこりとした思い出に

    支えられて生きている」

    私はそう思っています。

    この個展はある意味、私の自己満足に同調してくれる人を

    探すのかもしれません」

    菅 聡一郎

    S氏とI氏。

    次回の企画展は叙情的な水彩を描くI氏が登場します。

     

     

  • この人形達は私にとって こんな存在です

    この人形達は私にとって こんな存在です

    3年前から、突然 人形作りを始めたという菅さん。

    モノ作りの土台とも言える これまでの人生の経緯は非常に興味深い。

    前職は、義肢装具士だったという菅さんであるが、

    画材から額装のイロハ、ミシンまでお手のものという

    とことん器用な人物である。

    おまけに話し上手ときたから、ちょっとくやしい。

    そして、興味への探究心は少年のように熱い。

    出会って間もなく、マービンにエンゾが好きだと伺った。

    私も、詳しくはないがマービン・ゲイと「グラン・ブルー」は大好きだった。

    どちらかと言うと、エンゾよりイルカに魅かれたが。

    ENZO (J.Reno)

    大好きな映画『グラン・ブルー』のENZOです。

    人間臭い、愛すべきガキ大将の役でした。

    R.ベッソン監督の出世作ですが、

    彼にとっても出世作です。

     

    F I A T O 500

    ENZOの愛車です。

    車を一度作ってみたかったので、迷わず

    このFIAT500にしました。

    実は人形よりも難しくて大変でした。

    デフォルメが、、、まだまだです。

     

    椿 三十郎 (三船T)

    熱い、とにかく熱い。

    体中からエネルギーが溢れている。

    こんな方、今はいないですね。

    黒沢明監督の『用心棒』という作品

    この方の人間臭さがとにかくカッコイイ。

     

    雲龍 ジオラマ

    円山応挙の龍の画のクールさに一気に

    作り上げたこの『雲龍』

    山の上で空を見上げていたら雲の中から龍が

    飛び出してきた。

    というシチュエーションです。

     

     

    「これを見るたび前向きになれる」

    「なんだか優しい気持ちになる」

    「大切な約束を思い出す」

    この人形は私にとって、こんな存在です。

     

  • その後の人生を生きていける

    その後の人生を生きていける

    「ノスタルジーの塊」

    本日の人形たちは・・

     

    K 枝雀

    私にとってこの方は祖父との思い出と

    リンクする存在です。

    一緒にTVで落語を見て大爆笑してました。

    じーちゃん涙流してたなぁ

    この方の笑顔は世界一です、人形の笑顔で

    人を幸せな気持ちに出来るのか?そんな挑戦です。

     

    Yusaku.M

    彼のこのドラマ、当時ぶっちぎりのオシャレ感

    出してました。

    フランスの映画やアメリカのドラマを

    アレンジしてる様にも感じてました。

    この人が放つエネルギーも独特でカッコ良かったー

    実はこのベスパのヘッドライトとライターは光ります。

     

     

    M.Jordan

    バスケの神様です、89’ファイナルの

    ラスト ”ザ・ショット”と言われるブザービーター

    のジャンプショットを放つ瞬間の緊迫感を

    表現したかったんです。

    夜中に友人と試合をテレビでみてたなぁ

     

     

    A 猪木

    現代の日本のプロレスの礎を作ったのは

    間違いなくこの方。

    ・カリスマ性

    ・ショーマンシップ

    ・レスラーとしての強さ

    大好きな人です。

     

    R.Bass

    あの85’はこの方の活躍が大きなウェイトを

    占めてました。

    バックスクリーン3連発、忘れられません。

    あまり感情を表に出さない、クレバーで理論派

    タイプでしたが、躍動感が大切な私の人形。

    想いっきり ニー と笑ってもらいました。

     

     

    『人は、青春時代の思い出をエネルギーにして

    その後の人生を生きていける』

  • 答えは記憶の中にあります

    答えは記憶の中にあります

    「ノスタルジーの塊」では、創作人形はもちろん

    作家の心の声とでも言うべき、作品を読み解く様々な文言が散りばめられている。

    このページでは、作家 S氏を知るに欠かせない それらをご紹介したい。

     

    Yutaka.O

    彼こそカリスマという言葉がぴったりな人物

    思春期に彼の歌に生きる力をもらった人は

    少なくないでしょう。

    人は思春期のノスタルジーをエネルギーに

    替えて、それ以降の人生を生きて行く。

     

    Shogo.H

    私の世代の男性の青年期を支えてくれたこの方

    ”失恋”を歌わせたらピカイチです。

    今は削除されてしまいましたが、YOUTUBEの

    人形動画再生数が多かったのはこの方です。

     

    C.Chaplln

    彼を作る際に短編以外の映画を製作順に

    全て見ました。 とにかく楽しかった

    サイレントからトーキーへ移行していく

    激動の時代を、映画に人生を賭けた彼の生きざま

    ”喜劇王” 男前です。

     

    T代の富士

    先日、亡くなられた

    病気なんか吹っ飛ばして欲しかった、、、

    私の中では永遠のヒーローです。

    53連勝見てました。

     

     

    『人の形をした物には、エネルギーを感じます』

    『なぜ、自分はこの人の この表情が好きなのか?

    答えは記憶の中にあります。』

  • ノスタルジーの塊

    ノスタルジーの塊

    開催中の「ノスタルジーの塊」。

     

    Puntoでは、生き人形はじめ過去に何度か創作人形の作品を展示したことがあるが

    今回のS氏の人形は初の試みでもある。

    彼の人形は作品そのものというよりも、作品を通して内に回帰し昇華することに本質があるように思う。

    多かれ少なかれ、誰しも そんな自分だけの聖域は持っているのかもしれない。

    そして、実はそれが自分の今を支えていたりするから、

    まんざら捨てたものではない。

    当然それは作品に値して不思議はないだろう。

    入口の看板にはS氏の好きなモノが記されている。

     

    ロートレックの版画

    歌川国芳の武者絵

    月岡芳年の錦絵

    ムットーニ氏の人形の世界観

    星新一氏の小説の世界観

    エドガー・アラン・ポー氏の小説の世界観

    ジュール・ベルヌ氏の小説のワクワク感

    ルキノ・ヴィスコンティしの映画の空気感

    ダ・ヴィンチの素描の線

    円山応挙の龍の画

    松本大洋氏のコミックのアングル

    世界の神話・民話・童話

    ソフィー・マルソーさんの眩しい時の目

    50年代、60年代、70年代のBミュージック

    ブルーノートレーベルのジャケットデザイン

    川本喜八郎氏の人形に対する想い

    ※etc

     

  • 山野智子 フルートコンサート

    山野智子 フルートコンサート

    本日は、田中志昂さんのクロージング。

    そして、フルートとピアノのギャラリーコンサート。

    フルートは岡山からPuntoではお馴染みの山野智子さん。

    ピアノはケイくん。

    クロージングに華を添えてくださった山野さん、ケイくん、本当にありがとうございました。

    山野さんのフルートはいつ聞いても素晴らしく、聞き入ってしまいました。

    大勢の聴衆を魅了する山野さんの音色を、贅沢にもこんな形で聞くことができ興奮した夕刻。

    そして、会期中 毎日のように画廊に足を運んでいただいた志昂さんに心から感謝いたします。

    「回顧」最後のサプライズは、画廊の壁にアーティスト3名のサインを入れました。

    志昂さんの新作に期待をはせつつ・・

  • 点描

    点描

    抽象画というイメージの志昂さんですが、木や家をモチーフにした こんな可愛い点描画もあります。

    現在開催中の田中志昂さんの「回顧」。

    たくさんの方々にお越しいただいています。

    オープニングの様子はこちら。

    その時々の作家自身がありありと残る作品は、

    どれも細かいタッチで表現されていながらも、その構図は大胆でもある。

    どの作品を見ても”絵を描く”ことの楽しさが感じられる。

    これは、作家にとっては非常に大切なことのひとつだと思う。

    なぜなら、それは見る側にも間違いなく伝わるものであるに違いない。

    会場では、7月25日から展覧会を行う吉田 真の万華鏡の一部を見ることできます。

    お越しの際には、是非 手に取ってみてください。

  • 田中志昂 オープニングパーティ

    田中志昂 オープニングパーティ

    本日より、田中志昂さんの「回顧」が始まりました。

    初日は作家を囲んでのオープニングパーティ。

    正面でお話されているのが、作家の志昂さん。

    思いがけない方々が駆けつけてくださり、嬉しいオープニングとなりました。

    実に「個展は18年ぶり」という今展「回顧」は、数十年に渡る画業を振り返ると共に、

    今後の作家の出発点と位置付けている展覧会である。

    それだけに、今までの作品を広く網羅した展示となっている。

    どの作品も作家自身を映し出した表現に変わりはないが、

    その時々の表現の変遷を見れるところも面白さのひとつであろう。

  • 田中志昂 搬入

    田中志昂 搬入

    現在の地に画廊を構えて以来、”アートは特別な人のもの”という認識を持っているお客様が思いの外 多くおられる という事実に気付きました。

    今年の4月にGaleria Puntoをリニューアルしたのをキッカケに、広く地域の方々に展覧会やその他のイベントなどに開放しようという試みを開始。

    アートを身近なもの・暮らしの中にあるものとして感じてもらいたい という切なる思いからでした。

    そういう私も当時は美術は自分の表現として描くもの・鑑賞するもの という程度の認識しかありませんでしたが、

    ある時 数千円の小さな絵を購入したのをキッカケに それまでは気付かなかった芸術が環境に及ぼす影響を知ることになったのです。

    それは、美味しいディナーや高級な車やお洒落な洋服や休日の温泉よりも自分を豊かにしてくれるものでした。

    正しくは、美味しいディナーにこそ、お気に入りの絵が欠かせない というのが正確なのかもしれません。

    これは余談ですが、断捨離とアートはかなりの最強タッグではないかと個人的にはふんでいる。

    アートは決して限られた人だけの特殊なものではなく、私たちの毎日の生活の中に息づいている。

    そういう意味では、明日から始まる田中志昂さんの「回顧」は実に意義のある展覧会ではないかと思う。

    本日は田中さんの搬入日。

    明日5月16日(火)の15:00~は、作家を囲んでのオープニングパーティを行います。

    どなたでも参加できますので、どうぞ ご来廊ください。

  • 「動く昆虫」 2日目。

    「動く昆虫」 2日目。

    ワークショップ2日目の今日は快晴。

    本日は3ステージ、前半は小さい子どもたちもたくさん来てくれ、お母さんと一緒に楽しみました。

    今回は「子どもワークショップ」と名打ってしまいましたが、大人の中でも”カワイイ”とハマったお母さんの姿も。

    そういや、昨年のワークショップは子どもたちに混じって大の大人もチラホラ参加してくださった。

    素晴らしい!!それ以降、私の中では一目置いている。

    そういう私も、夜な夜な昆虫づくりに励み その出来栄えに自己満足してニヤついてしまうタイプである。

    いい年になると美味しいランチには行っても、ストローを切って繋げてバッタの足を作るなんてことがない。

    と言うか、したくてもできない。

    むしろ、したい。

    させてくれ。

    たまには、仕事を忘れて子どもに戻ってみる。

    そうすれば、ちょっと子どもの気持ちや世の中の良いところが見えるかもしれない。

    いや、大人目線で空を飛ぶバッタなんて作ろうものならヒーローになれる。

    そしてそして、最終的に やっぱり工作の醍醐味は、出来上がった後の遊び。

    コレコレ!

    出来上がったバッタをブンブン走らせます。

    「気を付けてね~」などと言いながら、心の中では「もっともっと走らせろー!バッタ魂を見せてやれ」と熱くなっている。

    バッタ相撲の数匹はバッタの足が飛んでいく、どれが誰のバッタの足だか もはや分かりません。

    はたまた後ろ向きに走っているバッタも発見。

    という訳で、子どもに混じって工作を満喫した2日間。

    体を大きくしたりシールを貼ったりすると、てんとう虫やカブトムシなどのオリジナルの昆虫を作ることができます。

    また、足を発砲スチロールに乗せてやれば、お風呂で動くアメンボのできあがり。

    Puntoでは、夏休みのワークショップも行う予定です、お楽しみに♪

  • 「動く昆虫」 1日目。

    「動く昆虫」 1日目。

    今日は、春休み2日間限定ワークショップ「動く昆虫」の1日目。

    あいにくの雨模様でしたが、子どもたちが元気にやって来てくれました。

    今回は、今までの経験を活かして、地元を中心に科学の工作や実験を子どもたちに教えている岡田さんを講師に迎え、アートの要素も取り入れた小さい子でもチャレンジできるPunto仕様の工作にアレンジしていただきました。岡田さんは若い頃 東京で金工を学び、また中央の画廊を歩き回っていたというだけあって、話すうちに たくさんの知識や面白いアイデアが飛び出します。子どもたちにモノづくり、美術や科学の面白さを伝えることは、とても大切で意味のあることだと言われています。

    早速、岡田さんの指導の下、チャレンジ!

     

    初めての材料を目の前に、入学前の女の子も なかなかの腕前。

    高学年のお兄ちゃんは、足の長さや配色にまでこだわりを見せます。

    親子で一緒に、また家に帰って「こんなん作ってきたで~」と見せるって良いですね。

    今回は、バッタに見立て羽を付けます。

    岡田さんの手にかかれば、この通り。

    足を歯ブラシにすれば、シューーッと走る俊敏なバッタが完成。

    イカしてる!

    バッタのカスタマイズは、家でお父さんも腕の見せどころ手 (グー)

    これで、お父さんの株は大いに上がること間違いなしでしょう。

  • 動く昆虫、作れます!

    動く昆虫、作れます!

    あっという間に3月も終わりに近づき、いよいよ春もすぐそこ。

    新たなスタートの時期でもあります。

    Puntoでは改装リニューアルを機に、今後は地域の交流拠点としても画廊を開放していきたいと考えています。

    その一環として、近日 子ども向けの春休みワークショップを開催します。(もちろん大人も参加できます)

    アストロ温泉のシンドウさんに燃えた昨夏。

    今回のワークショップは「動く昆虫」。

    嫌いじゃないです、このビジュアル。

    冬季競技のスケルトンみたいで良いですねぇ。

    作った昆虫が動くと、触角に付いたトンボがクルクルと回ります。

    アイデア次第で色々な昆虫に変身可能。

    お~っと、バッタ発見。

    一目で工作と分かる違和感に、実際のバッタはたじろぐに違いありません。

    アートと科学を遊んで楽しめる工作「動く昆虫」。

    今回のワークショップは3/31と4/1の2日間限定です。

    定員は各6名、参加費800円。

    詳しくはワークショップページをご覧の上、Galeria Puntoまでお申し込みください。

  • 始動

    始動

    最近は、すっかりDIYが日課となりました。

    そろそろ寿命をむかえそうな愛用品。

    改装後のPuntoは、展示スペースとワークスペースを分けました。

    放課後の美術部に用もないのにふらっと来るような気軽さでお越しいただければと思っています。

    床にはロゴを入れました。

    誰にも気付いてほしくなかったのですが、本当に誰も気付かないので言うことにしました。

    作業続きの毎日、その完成度に納得がいかなくてモヤモヤしているところに

    今日は新生Puntoのために素敵なお花をいただきました。

    現在 展示している絵にピッタリ。

    うぉぉぉぉーーっ。

    俄然テンションが上がり、夕方からモルタルにもガンガン穴をあけました。

    振動と粉塵が燃えるぜ。

  • 完成間近

    完成間近

    ようやく修復期間を終え、完成間近?までこぎつけました。

    そのわりには変化なしとも言えますが、今回は塗ったどー。

    小さなカスタマイズを施し、100%DIYで仕上げました。

    ツナギ着ない日は落ち着かない、そろそろ転職できそうである。

    もう少し手を加えます。

    Puntoには、2月24日からお越しいただけます。

    今後も、日々 小さな変化を遂げ、完成を目指します。

    奥はワークスペースに。

    珈琲も飲めます喫茶店

    2月24日から、絵やうつわの常設展を行っています。

    未展示の作品もありますので、ぜひお好きな作品を見つけてください。

  • 2017年のGaleria Punto

    2017年のGaleria Punto

    今年も、現代の注目すべきアートのご紹介に加え、音楽・映像など様々な芸術全般にわたる新たな取り組みを発信してまいります。また、オリジナル珈琲が飲める空間として開放します、どうぞお気軽にご利用ください。

    今後の企画などについては、HP及びFBなどでお知らせしてまいります。メールでのご案内をご希望の場合は、CONTACTフォームよりお知らせください。折々の企画や情報をご案内させていただきます。

    今後のGaleria Puntoも、どうぞよろしくお願いいたします。

    2017年2月より、開廊時間が変更となります。

    月~土 10:00~13:00 珈琲のみ

    月~土 13:00~19:00 企画展

    水 13:00~19:00 企画展

    日 定休日(その他、搬入出などの休廊日あり)

         

    今年は1月から恒例の壁塗りを始めました。

    今しばらくPuntoのペンキ週間は続きます。