画面に隠された消失点

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先日のオープニング、アーティストトークで最初に石川さんが触れた作品がこちら。

IMGP0926

”from some vanishing points”

今展のタイトル「・・・times,rhythms and dimensions.」とあるように、

時間・リズム・次元性を画面を作る上でキーワードにしていることがうかがえる。

この中でも特に次元性については、今回顕著に現れた要素と言えるのではないだろうか。

風景画などにもよく見られる遠近法というものがあるが、

石川さんが語った中で、例えば上の作品はこの消失点を3つ設けて画面が構成されている。

私たちが心地良く感じる線や、リズミカルなレイアウトは、

作家が無意識的にも行っている こうしたテーマや技法などが起因していることが分かる。

IMGP0929

”seraphine”

同じサイズの作品。

石川さんと言えば、これまで淡い色彩の印象が記憶に残ります。

この2点は比較的 今までの雰囲気を残す仕上がりですが、

実際に作品を目の前にすると、はかなさと同時に普遍性のようなものを感じます。

観る側の印象と作り手の意図、自分の目線と相手の目線を重ね合わせてみる。

時には、そういう視点が視野を広げ、新たな価値観を得るキッカケになるのかもしれない。

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